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店頭やネットショップでマヌカハニーを見ていると、下の画像のような商品を見かけることがあると思います。
画像出典:Amazon|マヌカヘルス社商品カテゴリー
ここである疑問が出てくるかもしれません。
「プロポリスって何だっけ?聞き覚えはあるんだけど…」
「プロポリスとマヌカハニーの違いって何?似たような効果・効能だった気がする。」
そう思ってネット検索されて、このページにたどり着いた方もいらっしゃるかもしれません。
このサイトは主にハチミツ(特にマヌカハニー)についての情報を提供していますが、今回は割とみんなが漠然としているプロポリスとマヌカハニーの違いについて解説しようと思います。
もちろん、基本的なことから順を追って解説していきますよ〜(=゚ω゚)ノ
まずはプロポリスとは何か?マヌカハニーは何か?という基本情報にサラッと触れて、そのあとに双方の違いを様々な視点から見てみましょう!
口に入れるものですから、なるべく確かな情報をお届けできればと思います。
可能な限り根拠を示しながら、わかりやすく解説できるように努めますので、最後までお付き合いいただければ幸いですm(_ _)m
- プロポリスがどんなものなのかハッキリする
- マヌカハニーと比べて何が違うのか、どんな共通点があるのか明確になる
- 自分が欲しいのはプロポリスなのかマヌカハニーなのか判断できるようになる
もくじ
マヌカハニーとは?

さて、まずはマヌカハニーの簡単な解説からです。
マヌカハニーはハチミツの一種ですが、一般的なハチミツに比べて高い抗菌作用(殺菌力)を持っており、他にも美容・医療的な効果・効能が期待されている、特別感の強いハチミツです。
マヌカハニーは”マヌカ”というニュージーランドに自生する木の花からミツバチが集めて来ます。
ですから、9割以上はニュージーランドで生産されたものなのです。あとはオーストラリア産が少しあるくらい。
生産とは言っても、ハチミツに対して人間のやることは下記の項目くらいです。
- ミツバチが安心して蜜集めができる環境づくり(植樹や外敵対策など)
- ミツバチの巣からハチミツを採集する際のろ過(目に見えるゴミを取り除く)
- 採集したハチミツの瓶詰め
- 採集したハチミツの成分値や殺菌力を検査(マヌカハニーの独自事情)
- 瓶詰めした商品へのラベリング、輸送、保管、販売
くらい、という物言いをしてしまいましたが、特に上記項目の1番目の”環境づくり”は並々ならない努力と何十年もの経験が必要なハイレベルなスキルになります。
農家さんや漁師さんと同等以上の大変さです!自然が相手なので、就業時間とか休日とかもシビアで不規則です((((; ゚Д゚)))
日本ではあまり実感がないかもしれないですが、欧州などでは養蜂家さんは非常にステータスの高い職業のひとつだったりもします。
話が逸れてしまいましたね(; ^ω^)
とにかくそういった感じでハチミツは消費者に届けられるわけですが、一般的なハチミツとは違い、ちゃんとしたマヌカハニーは必ず成分検査が実施されています。
検査内容はその業者さんがどの規格を採用しているか(UMFとかMGOとか)で変わってくるので詳細はここでは割愛しますが、大まかには①有効成分の含有量の検査と②殺菌力の検査です。
この検査を実施することで、
- マヌカハニーのグレード(殺菌力の強弱、数値表記で表される)が判明する
- 加熱処理されていたり添加物があったりしないか(偽物でないか)判断する
この2つのことを確認します。
つまり、きちんとしたマヌカハニーであれば、抗菌作用(殺菌力)や適正な品質管理がある程度期待できるのです。

プロポリスとは?

次に、プロポリスとはなんぞや?の解説です。
プロポリスについてはこちらの記事で詳細に解説しています。
でもここでもカンタンに解説させていただきますね。
プロポリスもミツバチによる産物であるという点では、マヌカハニーと共通していますが、こちらはハチミツではなくて、樹脂由来の塊から有効成分だけを抽出したものになります。
樹脂由来の塊は、ミツバチが新芽や蕾、樹皮を噛んで唾液で塊にしたものであり、別名「蜂ヤニ」とも呼ばれます。
ミツバチたちはこれを巣の補強材として活用しますが、蜜ロウともちょっと違います。

そう、あれあれ!蜜ロウはミツバチの蝋分泌腺という専用の器官から排出されるので、ミツバチ体内のいろんな酵素が作用しています。
一方プロポリスは、ミツバチが唾液のみでガムみたいに噛んだものが元になっています。
ちなみに、プロポリスはセイヨウミツバチがそれを集める習性を持っているので、世界各地で採集できます。
しかし、ハチミツに対して採集できる量は非常に少ないです。
ミツバチはプロポリスを巣の数ミリの隙間を埋めることにしか主に使わないので、そもそも量をあまり必要としていないためです。
あとは巣の外に排出不可能な小動物や昆虫の死骸をプロポリスで埋めてミイラ化させ、巣の中の腐敗・不衛生の蔓延を防ぐこともあるそうですが…
ですからもし、マヌカハニーを買おうとしてプロポリスの表記が気になった場合、そのプロポリスはマヌカとは関係がない可能性も考えられます。
それが良い悪いの話は別として、前述したようにプロポリスは採集できる絶対量が非常に少ないので。
ただでさえマヌカハニーは希少なハチミツですので、そのマヌカが起源のプロポリスは相当な希少価値があるものと推察されます。

プロポリスについて、もう1つだけ。
プロポリスはマヌカハニーや他のハチミツと違い、ミツバチの巣から採集されたそのままの状態では使用されません。
プロポリスの有効成分を余すところなく抽出する作業が人間の手で行われます。
これも詳細は割愛しますが、一般的なのはアルコール抽出でしょうか。
他にも水やグリセリンで抽出するパターンもあるようですが、アルコール抽出したプロポリスは飲みやすいという評判だそうです。
だからハチミツと違い、プロポリスには液状タイプだったり錠剤タイプだったり色々な形態があるわけなんですね!

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マヌカハニーとプロポリスの共通点

ここまでの情報を一度まとめてみましょう。まずは共通点から。
ここで新しく出てくる項目もありますが、まずはサラッと目を通すくらいでお願いします(^ω^)ノ
- ミツバチによる産物
- 全てを人工的に作り出すことはできない
- 健康食品としてだけでなく、美容効果や医療効果を期待され大学や研究所で研究されている
- 味にクセがあり、好みが分かれやすい
わかりやすく挙げるとこんなところでしょうか。

マヌカハニーとプロポリスの違い

まずは大まかに表でまとめます。
そしてこの後にそれぞれの要素について、研究報告の引用などを用いて詳しく解説して行こうと思います!
項目 | マヌカハニー | プロポリス |
材料の起源 | マヌカの木の花 | 樹皮、新芽、蕾 |
産地 | ニュージーランド | 世界各地 |
ミツバチが作り出す目的 | 自分たちの食料 | 巣の補強、疫病侵入や蔓延の防止 |
人間の用途 | 嗜好食品、健康食品、スキンケア、オーラルケア、消毒医薬品(海外) | 健康食品、スキンケア、消毒抗炎剤、鎮静剤、ツヤ出し剤※1 |
期待される効果・効能 | 抗菌作用、抗酸化作用、抗ウイルス作用、抗ガン作用 | 抗菌作用、抗酸化作用、抗ウイルス作用、抗ガン作用、免疫力調整、鎮静・精神安定作用※1 |
市況価格 | 3,000円〜50,000円/個 | 500円〜100,000円/個 |
※1参考:Wikipedia|プロポリス用途・機能
上記表のマヌカハニー及びプロポリスの効果・効能は一般的に言われているものを列挙しております。
必ずしもその効果が実際にあると保証されているものではないことをご了承ください。
ざっと見ると、ミツバチの管轄の所以外は非常に似ていますね。

そうですね。消費者に届く情報は用途とか効果・効能あたりがメインでしょうしね。
自分もこの記事を書いていて、「こんなに似てんるんかいっ!」と寂しく一人ツッコミしてしまいました(; ^ω^)
それではマヌカハニーとプロポリスの違いを細かくみていきましょう!
成分的な違い

細かく成分を列挙しちゃおう!…と思ったのですが、ここでは特徴的な成分を挙げるに止めておきます…
なにせマヌカハニーにしてもプロポリスにしても、100種類以上の成分が含まれているので…
マヌカハニーの成分の特徴
マヌカハニーは一般的なハチミツに比べて抗菌作用(殺菌力)が強いです。
一般的になハチミツは”過酸化水素”成分によって元々殺菌力が強いのですが、マヌカハニーにはそれに加えて、”メチルグリオキサール”という強力な殺菌成分が自然に含まれています。
あとは、ハチミツとしての成分ですね。
ハチミツは糖類だけでなく、ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸、有機酸、酵素、ポリフェノールなどが豊富に含まれており、スーパーフードの呼び声も高い食品です。(参考:Dr.クロワッサン ハチミツが健康と美容に効く! (マガジンハウスムック))
糖類にしても消化吸収が非常にスムーズな”単糖類”が主です。
こちらの記事にマヌカハニーの成分について解説していますので、より詳しい情報をお求めの場合はご参考くださいm(_ _)m

プロポリスの成分の特徴
さて一方のプロポリスですが、こちらの成分は、
一般にプロポリスは樹脂・バルサム(55%)、ワックス(30%)、油性物質(10%)、花粉(5%)で構成される。
起源植物の多くがポプラであるヨーロッパ産や中国産のプロポリスには、主な成分としてフラボノイドが含まれている。
引用: Wikipedia|プロポリス成分・性質
とあります。
バルサムというのは樹木が分泌する液体で、ざっくり”樹液”と思っていいと思います。アミノ酸、糖類、タンパク質が含まれています。
ワックスはここでは蝋(ロウ)のことですね。蜜ロウという認識で大丈夫です。別に車のコーティングに使うような人工化学物質コテコテのものではありません(笑)
油性物質・花粉も植物由来の天然成分になります。
意外かもしれませんが、花粉はビタミンBや酵素、ミネラル類を含んでおり、健康食品としても売られています。
ビーポーレンやビーブレッドと呼ばれるものがそれに当たりますね。(新しい名称が出てきて混乱されるかもしれないので、ここでは詳述しません(; ^ω^))

フラボノイドは別名”ポリフェノール”ですね。
こうして改めて見てみると、プロポリスはハチミツと似た成分を持っている印象です。糖類はさすがにハチミツの方がはるかに多く含んでいますが。
そうなるとマヌカハニーとプロポリスの成分的な違いは、マヌカハニーの方が糖類(単糖類)と抗菌成分が多く、プロポリスは樹脂成分(フラボノイド(ポリフェノール))が多いイメージですね。
もちろんここあたりへんは品種などによって上下するものだと思いますので、過信は禁物だと思います。

効果・効能の違い

ここでは、違いと言うより、マヌカハニーとプロポリスそれぞれの効果・効能を詳しく列挙していきます。
なお、繰り返しになり恐縮ではありますが、ここで記載されている効果・効能は一般公開されている研究論文等からの引用となります。効果・効能を保証するものではありませんので、ご了承ください。
素人さんの口コミや、根拠もなく「〇〇に効果がありますよ!」という売り文句よりは幾分マシと思って頂ければ幸いです(; ^ω^)
マヌカハニーの効果・効能
期待される効果・効能 | 効果・効能の内容 |
抗菌作用 | ハチミツに含まれる過酸化水素とマヌカハニー独自のメチルグリオキサールによって高い抗菌作用がある※1と報告されています。 特にUMF規格などは、実際に商品出荷前に毎回殺菌力試験を行ない、その上でグレードを決定・公的機関に認証されていますので、これについては”確定事項”として捉えていいと思います。 |
抗ウイルス作用 | A型インフルエンザウイルス、B型インフルエンザウイルスの両方にメチルグリオキサールの効果があった※2とする研究報告があります。 試験器具上のウイルスにメチルグリオキサールを投与して、ウイルス活動の強弱を確認したもののようです。 |
抗ガン作用 | ピロリ菌によって細胞分裂が過剰活性された胃の細胞にメチルグリオキサールを投与することで活性が抑えられた※3との報告があります。 これは胃ガンの主要原因とされるピロリ菌影響への検証になりますが、ガン細胞の増加スピードが弱まったという趣旨の内容です。 |
※1参考:American journal of therapeutics.|Antimicrobial properties of honey(Israili, ZH)
※2参考:Archives of Medical Research|In Vitro Evaluation of Synergistic Inhibitory Effects of Neuraminidase Inhibitors and Methylglyoxal Against Influenza Virus Infection(Siriwan Charyasriwong, etc.)
※3参考:Archives of Medical Research|Molecular Mechanisms of Natural Honey Against H. pylori Infection Via Suppression of NF-kB and AP-1 Activation in Gastric Epithelial Cells(Mohamed M.M. Abdel-Latif, etc.)
マヌカハニーはこの他にも、花粉症の症状を和らげる、ダイエット効果がある、リラックス効果があるなど一般的に言われていますが、私がそれを裏付ける研究結果などを見つけることができていないため、今回ここには記載しませんでした。
今後、情報収集していく中で見つけたら、随時加筆していきますね!

プロポリスの効果・効能
期待される効果・効能 | 効果・効能の内容 |
抗菌作用 | 黄色ブドウ球菌※1、ピロリ菌※2、サルモネラ菌※3、ミュータンス菌(虫歯菌)※4、MRSA(院内感染原因菌)※5に対する有効性が報告されています。 いずれの場合も実験器具上の菌もしくは動物実験によって、アルコール抽出したプロポリスを何らかの形で投与し、その後の経過観察で菌の減少が確認された、というものです。 |
抗ウイルス作用 | インフルエンザウイルスに対してプロポリスを作用させることで、ウイルスの減少効果が見られた※6とする報告や、エイズ(HIV)ウイルス抑制効果がある※1とする研究報告があります。 参考文献ではアルコール抽出したプロポリスを使用して、試験器具上のウイルスに対する実験にて検証しているようです。 |
抗ガン作用 | ガン細胞を持ったマウスへプロポリスを投与すると生存率が高まった※7とする研究報告があります。 こちらもアルコール抽出したプロポリスを用いて検証しているようです。プロポリス中のどんな成分がどういった反応をした結果なのかまでの記述はちょっと見つけられませんでした… |
抗炎症作用(傷の治癒速度) | 傷を負ったマウスにプロポリスを塗ると傷の治りが早い※8とする報告があります。 どうやらプロポリスに含まれる有効成分によって、傷周りの細胞が活性化されたりコラーゲンの供給がスムーズになるため、傷の治りが早くなるということらしいですが、その効果は約1週間ほどともあります。 |
花粉症の軽減 | スギ花粉症について、花粉飛散前からプロポリスを服用することで花粉症患者の症状を軽減することができ、眠気や喉の乾きやなどの副作用もなかった※9とする報告があります。 この研究はヒト(プロポリスを摂取する15人、摂取しない15人)で検証されていますが、報告者が営利企業なので、その点は信用度をどう捉えるか判断が分かれるところだと思います。 |
糖尿病・血糖値上昇の抑制 | 糖尿病ラットにプロポリスを与えたところ、血糖値・血中脂質・フリーラジカルの増加抑制が確認された※10と言う研究報告があります。 これはアルコール抽出と水抽出のプロポリスで検証しているようです。ヒトにも同じことが言える…かどうかはスミマセン、勉強不足でわかりません。 |
血圧上昇抑制 | 高血圧のラットに経口摂取でプロポリスを与え、約1ヶ月間観察したところ血圧低下が確認できた※11とする研究報告があります。 ラットに口からアルコール抽出のプロポリスを与えたら血圧低下が見られたとのことですが、こちらもヒトへの効果は個人的には未知数ですね。これは個人で検証できそうなので機会があれば検証してみたいですね。 |
ダイエット効果 | ラットにプロポリスを食事に混ぜて与えると脂肪吸収とコレステロール値上昇が抑えられた※12とする研究報告があります。 ラットにわざと高脂肪の食事を与え、一方のグループはプロポリスを混ぜて、もう一方のグループにはプロポリスなしで比較したら、体重やコレステロール値の上昇に差があったらしいです。 |
抗うつ効果・リラックス効果 | 動物実験にてプロポリスを投与した個体は、行動学的なストレス行動を取らなかった※13とする報告があります。 ちょっと可哀想ですが、迷路に迷い込ませたり、強制的に泳がせたりしてみたところ、冷静な行動(効率的な判断をする傾向がある)や、体内のストレス起因物質の生成が少なかったとのことらしいです。 |
※1参考:Honeybee science|物性,化学的特性および生理活性からみたブラジル産プロポリスの評価(Banskota AH, etc.)
※2参考:Phytother Res|Recent progress in pharmacological research of propolis.(H. MAZZUCO, etc.)
※3参考:Scientia Agricola|UTILIZAÇÃO DA PRÓPOLIS E ÁLCOOL ETÍLICO NO CONTROLE DE Salmonella EM RAÇÕES AVÍCOLAS(H. MAZZUCO, etc.)
※4参考:『ミツバチ科学』第15巻|ラットう蝕に対するプロポリスの効果(池野久美子, etc.)
※5参考:『ミツバチ科学』第16巻|プロポリス中の抗MRSA活性物質について(中野真之, etc.)
※6参考:JOURNAL OF NATURAL PRODUCTS|Anti-influenza Virus Effect of Some Propolis Constituents and Their Analogues (Esters of Substituted Cinnamic Acids)(J. Serkedjieva, etc.)
※7参考:Z Naturforsch C.|Antitumoral property of ethanolic extract of propolis in mice-bearing Ehrlich carcinoma, as compared to bleomycin.(Scheller S, etc.)
※8参考:Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine|Aqueous Extract of Brazilian Green Propolis: Primary Components, Evaluation of Inflammation and Wound Healing by Using Subcutaneous Implanted Sponges(Sandra Aparecida Lima de Moura, etc.)
※9参考:株式会社山田養蜂場みつばち健康研究所|ブラジル産プロポリスの長期摂取はスギ花粉症を軽減する(株式会社山田養蜂場, 鳥取大学医学部)
※10参考:Pharmacological Research|Effects of propolis on blood glucose, blood lipid and free radicals in rats with diabetes mellitus(H.U.Fuliang, etc.)
※11参考:Biological and Pharmaceutical Bulletin|Antihypertensive Effects of Brazilian Propolis: Identification of Caffeoylquinic Acids as Constituents Involved in the Hypotension in Spontaneously Hypertensive Rats(Satoshi Mishima, etc.)
※12参考:J Food Sci.|The beneficial effect of propolis on fat accumulation and lipid metabolism in rats fed a high-fat diet.(Ichi I, etc.)
※13参考:Oxid Med Cell Longev|Neurobehavioral and Antioxidant Effects of Ethanolic Extract of Yellow Propolis(Cinthia Cristina Sousa de Menezes da Silveira, etc.)
今回、マヌカハニーとプロポリスの効果・効能を調べていて、プロポリスの方が学術的な情報が多いな、と思いました。
かといってマヌカハニーが信用できない、というわけではないと思いますので、今後の研究報告に期待しましょう!

生産から流通までの仕組みの違い

これについては、わかりやすく図示しますね!
業者さんによって多少異なる部分もあると思いますが、概ねこんな感じです。オレンジの枠がマヌカハニー、紫がプロポリス、グリーンは共通項です。

この図だとわかりづらいですが、マヌカハニーの方はミツバチが集めてきたものをそのまま販売まで持っていくのが原則です。
対してプロポリスは必ずアルコールもしくは水での抽出作業が入ります。
ここだけ人の手が入るわけですね。
またマヌカハニーは成分検査の結果を待つ時間は必要ですが、そんなに何ヶ月も待機状態が続くわけではなく、収穫から販売まで比較的時間差がありません。
対してプロポリスは数ヶ月から長ければ10年も抽出作業に時間を使います。
これらの点が双方の大きな違いでしょうね。

使用・摂取上の注意点の違い

ハチミツは、”1歳未満の赤ちゃんには与えてはいけない”と言われます。
マヌカハニーもハチミツの一種なので、例外なく赤ちゃんに与えてはいけません。
そういった、「やってはいけないこと」「注意すべきこと」をここでは紹介します。
「やってはいけないこと」「注意すべきこと」はここで書かれいるものが全てでない可能性が大いにあります。
マヌカハニーもしくはプロポリスを摂取するにあたっては、商品に添付されている注意書き等をよくお読みになり、少しでも不安に思われるところがあれば、医師の意見を聞くなどの対応をお願いいたします!
製品 | 使用・摂取上の注意点 |
マヌカハニー |
|
プロポリス |
|
※1参考:American journal of therapeutics.|Glycation of LDL by methylglyoxal increases arterial atherogenicity: a possible contributor to increased risk of cardiovascular disease in diabetes.(Rabbani N, etc.)
以下、少し補足説明になります。
小さいお子さんへの供与について
1歳未満の赤ちゃんへ与えるのは絶対にダメですが、それ以上の年齢になると
「子供にハチミツやプロポリスの栄養や抗ウイルス作用の恩恵を与えたい」
と考える親御さんが多いと思いますが、子供は小さいうちに様々な雑菌やウイルスと戦うことで免疫力を上げていきます。ですので、無理に予防の観点でこれらを与える必要はないのかな?と個人的には思います。
逆に何か体調に異常があると感じた場合は、迷わず医師の診断を受けて、処方されたお薬(=効果・効能が医学的に立証され公的機関から認証を得ている医薬品)を与えるようにしましょう!

妊娠中、授乳中のお母さんの摂取について
この時期はお母さんの食事が赤ちゃんへダイレクトに影響されやすい、非常にデリケートな期間です。
プロポリスに関してはパッケージ表記に「妊娠中の女性は服用を控えてください」との注意書きをよく目にします。
明確に立証されているわけではないようですが、どうやらプロポリスに含まれる成分が赤ちゃんに良くないとする考え方が、プロポリス製造販売業者レベルまで浸透しているようです。
母乳にも影響があるとする話もあったりするので、妊娠中だけでなく、授乳期間中もプロポリスの摂取は控えた方が無難そうです。

そうですね。口コミだけでなく複数の関連書籍にもそう書いてありますね。
これは”ハチミツに含まれるボツリヌス菌が胎児や母乳にまで到達することはない”という根拠のものと推察されます。
一般的なハチミツであれば「そうか。」と納得できるのですが、マヌカハニーには強力な殺菌成分である”メチルグリオキサール”などの天然成分もいくつか独自に含んでいます。(だからこそマヌカハニーが美容・医療的に特別視されるのですが)
心配性な私などは、
「まだ研究段階のことが多いし、ちょっと心配…」
などと思ってしまうわけですσ(^_^;)
マヌカハニーが市場に多く流通し始めて十数年経ち、現在のところは妊娠中・授乳期間中に摂取したことによる悪影響は報告されていないようですが、心配な方は控えていた方がいいかもしれません。

保存方法・賞味期限の違い

以下の表にマヌカハニーとプロポリスの一般的な情報を載せますのでご参照ください。
これらも商品によっては大きく違ったりすることも考えられるので、ラベルの表記をよくご確認ください。
項目 | マヌカハニー | プロポリス |
保存方法 | 高温多湿、直射日光を避けて常温保存 ハチミツは吸湿性があるので、蓋が開いていたままにすると、どんどん変質します。 冷蔵庫での保存は、食感が多少硬くなる(柔らかいキャラメルみたい)になるだけ、特に問題なし。 | 直射日光を避け、常温保存 ハチミツのように結晶化するわけではないので、冷蔵庫で保存しても特に不都合はないです。 |
賞味期限 | 生産から2年間 ただし、2年経つと食べられなくなるというわけではないです。 | 生産から2年間 こちらも2年経つと服用できなくなるというわけではないようです。 |
マヌカハニー含め、ハチミツは数十年単位で長期保存できる食品です。賞味期限はあくまで、
・法律上、記載しないといけない
・風味や食感の点で、美味しく食べられるのはおよそ2年ほど
という意味合いで、賞味期限2年を設定する商品がほとんどですね。
私個人も、開封して賞味期限が4年すぎたマヌカハニーを食べたことがありますが、別にお腹が痛くなったりなどの不調はなかったです。(味はほとんど感じられず、食感も硬いゴムみたいではありましたが…)

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マヌカハニーとプロポリス、どっちを選ぶ?

さてさて、延々マヌカハニーとプロポリスの違いについて長ったらしく解説してしまいましたが、
「結局、自分は何を選択すればいいのか?」
の判断の一助になれば、というものをここで提示させていただきます!

こんなフローチャートを出しておいてなんですが、
体に不調が現れたら、無理をせず病院に行ってくださいね!本当に。
何かあっても当サイトでは責任を負えませんし…
さてさて、上図のフローチャートの考え方ですが、いたってシンプルです。
- 症状が軽い、もしくは雑菌を除去したら簡単に治ると思われるものにはマヌカハニー
- 本気で治療するなら病院に行くことになるが、予防程度に対策しておきたい場合はプロポリス
- ”食べる”ということに関連付けて摂取したいならマヌカハニー、薬的に服用でいいならプロポリス
という感じです。
これは科学的知見ではなく個人的な感覚論になってしまいますが、口コミで効果がありという評価をいろいろ見ていると上記のような特徴があるような気がします。

でも、マヌカハニーを長期摂取していたら花粉症が軽減した!とか、家族が風邪ひかなくなった!とかいう口コミもあるので、どちらが自分にとって長く続けられそうか?で判断するのもアリですね!
さて今回の解説はここまでです。
マヌカハニーとプロポリスの違いがおわかりいただけたでしょうか?最後までお付き合いいただき有難うございました!
あなたとあなたの大切な人たちが健康でありますように!
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