ハチミツは虫歯になる?ならない?ハチミツに含まれる糖分や虫歯菌の特性から考察

歯医者のイメージ

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ハチミツは虫歯にならない

という噂を聞いたことがあるかもしれません。

でもハチミツには糖分が含まれていて甘いので、虫歯になるんじゃないの?と疑問に思う人がほぼ全員だと思います。

かく言う私もこの記事を書く前はそうでした(; ^ω^)

ハチミツ情報サイトを運営してはいるものの、「ホンマかいな?」と思っていたんですね。

ハニウィキちゃん
えぇ〜!ハチミツに対する愛が足りないんじゃないの?

いやいや(汗)、それとこれとは別問題ですよ?

なので今回は自分の認識もしっかりさせる意味でも、「ハチミツは虫歯になるのか?ならないのか?」について調査してみました!

ちょっと小難しい話も出てきますが、わかりやすい解説を心がけますので、お付き合い頂ければ嬉しいです(*^-^)ゞ

まずは、ハチミツの虫歯への影響を理解しやすくするために、虫歯が発生・進行するメカニズムについて簡単に解説しますね!

単純に虫歯について知ることもできるので、是非ご参考ください(=゚ω゚)ノ

ご注意下さい

虫歯の原因は様々な要因が絡み合って発生・進行しますが、今回この記事で考察させていただく虫歯は『虫歯菌によるもの』に限定させていただきます。

ハチミツが虫歯菌に与える影響のみを考察しておりますので、その点ご了承下さい。

虫歯が発生・進行する原因としては虫歯菌の活動に起因するところが一番大きいとされておりますが、他の要因がなくもないようですので、参考程度にご覧いただければ幸いですm(_ _)m

虫歯のメカニズム

人間の歯のイメージ

ではまず「そもそも虫歯はどんな理由で発生して悪化していくのか」について。

この認識ができると『ハチミツは虫歯になるかどうか』が理解しやすくなります。

ハニウィキちゃん
そういや虫歯の原理とか、ちゃんとは知らないかも。

私も同じでした(; ^ω^)

なのでこの際、虫歯の原理をちゃんと再認識して有効な対策をとるようにしましょう!

ハニウィキちゃん
おっけー!どんとこいヽ(*´∀`)/

虫歯のメカニズムは宮崎総合歯科さんのホームページの解説が非常にわかりやすかったので参考にさせてもらいました(=゚ω゚)ノ

虫歯発生の流れ

【そもそもの起源】大人の唾液からの感染

歯磨きする赤ちゃん

生まれた直後の赤ちゃんの口の中には虫歯菌は存在していません。

つまり生まれた後に何かしらの経路で感染してしまうんですね((((; ゚Д゚)))

確率の高い原因と言われれているのが『両親の唾液からの感染』だそうです。

主な虫歯菌の感染経路
  • 大人の使った食器やスプーンで食事をさせてしまう
  • 口や口の近くにキスをする
  • 大人の使ったうがいコップなどを使わせてしまう

参考:サンスター|子どもを虫歯(ミュータンス菌)から守ろう!「感染の窓」とは?

ハニウィキちゃん
キスはわかるけど、食器もダメなの?

らしいですね。生後19ヶ月から31ヶ月の間が感染しやすい期間だそうです。

感染については、できればして欲しくないですし既に感染している人がほとんどですが、普通に生活すれば命に別状はないので、あまり神経質になり過ぎないようにしましょう。

そんな感じが始まりなのね、くらいの認識で次にいきます(=゚ω゚)ノ

【段階1】食事で歯垢(プラーク)がたまる

食べかけのリンゴ

生きる上で食事は欠かせません。そして食べカスが残るとそこに虫歯菌が増殖します

Wikipedia先生によると歯垢の有機質成分の70%は微生物なんですって!

歯垢がもはや菌そのものな気がしてきました((((; ゚Д゚)))

ハニウィキちゃん
歯磨きが不十分で食べ物が残ってると、その中で菌が繁殖するわけね。

【段階2】虫歯菌が酸を出し脱灰が始まる

溶けるイメージ

虫歯菌は糖をエサにするとき、糖を分解して酸を出します。

そうすると歯垢が酸性になり、付近の歯のカルシウムイオンが溶け出してしまいます

これを歯医者さんの専門用語で『脱灰』というそうです。

虫歯菌の酸の排出は食事をスタートした瞬間から始まっているらしく、ある酸性ラインを超えると脱灰が始まってしまいます

宮崎総合歯科_虫歯のメカニズム図出典:宮崎総合歯科(こくぼ歯科)|虫歯のメカニズム

この図が非常にわかりやすのですが、酸性ライン(この図ではpH5.5くらい)を下回ると歯が溶け始めるそうです。(酸性ラインのpHは個人差があるらしいです)

【段階3】再石灰化でダメージ回復

健康な歯のイメージ

ただ、口の中の酸性度は唾液(つば)の作用で元に戻ります。

その元に戻る過程で、溶け出たカルシウムイオンは歯に戻っていくとのこと。

いわゆる再石灰化というやつですね!

ハニウィキちゃん
再石灰化するなら大丈夫…じゃないのかな(; ^ω^)

【段階4】いろんな理由で回復が追いつかない

どんどん崩れるイメージ

カルシウムイオンが溶け出る脱灰のスピードと再石灰化のスピードは違うそうです。

脱灰は急速に進むのに対し、再石灰化はゆっくりみたいですね…

なので、

「あまり時間をおかずに小刻みに間食する」
「歯磨きが不十分で唾液の効果が届かないほど歯垢がたまっている」

などの要因があると、脱灰ばかり進んでしまい回復が追いつかないそうです

そうして虫歯が進行してしまうというわけ。

ハニウィキちゃん
ちょくちょく間食するのはダメ!というのはこういうことなのね…

小話:歯科検診で聞こえてくる「シーなんちゃら」

歯の治療のイメージ

ついでなのでちょっと調べてみました(=゚ω゚)ノ

記事の本題(ハチミツの虫歯への影響)からは少し外れる内容なので、あまり興味がなければ飛ばしてくださいm(_ _)m(⇒ここをクリックでも本題の内容にジャンプできます)

表面が浅く溶けた初期状態:C0(シーオー)

虫歯の一番最初の段階。歯がほんっの少し溶けた状態で素人が見分けるのは困難。

再石灰化を促して経過観察にする歯医者さんが多い。

エナメル質が溶け始めた:C1

エナメル質が本格的に溶け始めた状態。ちょっと黒ずんだ孔で痛みなどの自覚症状はなく、ほどんどの人は気づかない。

削るか経過観察するかは歯医者さんで分かれるとか。

冷たいものがしみ始める:C2

エナメル質が突破され象牙質というところまで侵攻した状態。

この辺りから冷たいものがしみるので、多くの人がこの段階で虫歯に気づく。

とうとう虫歯が神経まで到達:C3

常に神経を刺激するので、何もしてなくても痛い状態。

我慢して放っておくと神経が死んで腐ることも((((;´・ω・`)))

治療が難しくなる恐怖の:C4

歯根を残して歯が大きく損壊してしまっている状態。

神経は既に死んでいるので逆に痛みはないが、歯根の底に膿がたまり、外科手術が必要な場合も((((; ゚Д゚)))

ハチミツは虫歯になる?

ハチミツの画像

さていよいよ本題です。

皆さんは何故ハチミツで虫歯をイメージしますか?

ハニウィキちゃん
え?だって甘いし。糖分だって入ってるでしょ?

そうですね。上の虫歯のメカニズムでも書きましたが、虫歯菌は糖を分解して酸を出し、それが歯を溶かすということでしたね。

しかし「糖」と一口に言ってもいろんな種類があります。

まず具体的にどんな糖が虫歯菌に働きかけるのか見てみましょう!

虫歯菌に作用する糖の種類

砂糖いろいろ

これは引用を使ったほうが信用力があるので、まずは専門の人の書いた引用文を載せますね。

小難しい単語が次々出てきますが、ちゃんと後でまとめますのでご安心を!

お口の中のむし歯菌(ミュータンスレンサ球菌)が出すグルコシルトランスフェラーゼという酵素が、砂糖(スクロース)をぶどう糖(グルコース)と果糖(フルクトース)に分解します。そして、この酵素が、さらにたくさんのグルコースをつないでいく働きによりグルカンという物質が作られます。グルカンはたいへんネバネバしていて、むし歯菌と一緒に歯の表面に付着します。これが、いわゆる歯垢(デンタルプラーク)と呼ばれているものです。歯垢の中でさらに砂糖をエネルギー源として菌は代謝し、酸を作り出します。この酸によって歯の表面が脱灰と呼ばれる状態になり、むし歯の始まりとなります

引用元: 独立行政法人農畜産業振興機構|子どものむし歯予防のために

もう一つ引用します(=゚ω゚)ノ

ダントツに虫歯菌が好むのはショ糖です。ショ糖の中の虫歯菌はブドウ糖でネバネバ(不溶性グルカン)を作って歯の表面にこびりつき、果糖から乳酸を作って歯を溶かします。ブドウ糖や果糖単体では活躍しにくい虫歯菌もこの二つがくっついたショ糖が大好物なのです。

【酸の元になる糖】

●ショ糖(スクロース):
ブドウ糖(グルコース)と果糖(フルクトース)に分解され、ミュータンス菌はブドウ糖からグルカン(歯垢のネバネバ)、果糖から乳酸を作り出し虫歯を形成する。虫歯の原因のナンバー1。

●果糖(フルクトース):
虫歯菌に分解され酸になり、歯のエナメル質を溶解する原因となる。

【酸の元にはならないが、歯垢形成の元になる】

●ブドウ糖(グルコース):
虫歯菌はブドウ糖からグルカン(歯垢のネバネバ)をつくり歯垢を形成する。

引用元: 歯科衛生士ブログ|虫歯になる糖

すいません(; ^ω^) もう一個だけ!

蜂蜜中の糖分の目安

  • スクロース(ショ糖):1%
  • グルクトース(ブドウ糖):42%
  • フルクトース(果糖):51%
  • マルトース(麦芽糖):2%
  • ガラクトース:4%

引用元: 株式会社しげのや|ハチミツの話

ハチミツに含まれる糖の比率はおおよそです。品種などで多少増減すると思われます。

さて、いろんな糖の正式名称が出てきてややこしいですね(; ^ω^)

これらの情報を表にまとめてみました(=゚ω゚)ノ

糖の種類 虫歯菌や歯に与える影響 ハチミツ中の糖の割合
俗称 正式名称
砂糖(ショ糖) スクロース ダントツに虫歯菌が好む糖。このショ糖を分解して果糖とブドウ糖を作り出す。 ほんのわずか
果糖 フルクトース 虫歯菌によって代謝・分解され、歯を溶かす酸の原因となる。(果糖単体では菌の働きは弱い?) 約半分を占める
ブドウ糖 グルコース 虫歯菌によって歯垢のネバネバの材料にされる。(ブドウ糖単体では菌の働きは弱い?) 果糖より若干少ないが、かなりの割合

上記3つのサイトさんから情報を引用させていただきましたが、他の情報サイトさんでも虫歯菌と糖の種類ごとの関係は概ね上記の通りです。

ただし今回は、客観性を重視してハチミツ業界とは関係のないところからの引用としました。(最後の糖の比率だけはハチミツを扱う企業さんですが(; ^ω^))

ハニウィキちゃん
つまるところ、ハチミツは虫歯になるってこと?

ここまでの情報だとそう捉えらるのが一般的だと思います。

私も『砂糖よりはマシだけど、ハチミツも虫歯になる』とだけ結論付けてこの記事を終わろうとしていました(マジです)

ですがこの記事を公開する直前に、ハチミツの一種であるマヌカハニーの歯磨き粉が製品として売られているのをふと思い出したんですΣ(゚Д゚; )

ハニウィキちゃん
ここまで情報出しておいて今更?しっかりしてよ〜!

ハチミツの虫歯菌への影響は糖の種類だけでは語れない?

ハチミツを使った歯磨き粉画像出典:楽天市場|ハチミツ専門店Y-BEE FARM

これがそのマヌカハニーを使った歯磨き粉です。

ハニウィキちゃん
マヌカハニーって殺菌力がハンパないっていうハチミツでしょ?

そうですね。なのでマヌカハニーが例外的に虫歯予防などに効果があるのかと思って、海外サイトも含めて情報収集し直してみたんです(ヽ´ω`)

そうしたらこんな論文を見つけました。

Effect of honey in preventing gingivitis and dental caries in patients undergoing orthodontic treatment_Figure1時間経過にともなう歯垢の平均pH値の推移

Conclusions
Within the limitations of the study it can be concluded that topical application of honey can modify the pH, reduce bacterial counts, and inhibit bacterial growth. These data suggested that topical application/chewing of honey might help prevent gingivitis and caries in patients undergoing orthodontic treatment. Further studies will be required to substantiate these preliminary observations.

(訳)結論
この研究では、ハチミツの局所投与はpHを変え、細菌数を減らし、細菌の増殖を抑制することができると結論付けることができる。 これらのデータは、ハチミツの局所投与/咀嚼は歯科矯正治療を受けている患者の歯肉炎および虫歯の予防に役立つことを示唆している。 これらの予備的観察を実証するためにはさらなる研究が必要となるだろう。

引用元:Saudi Dent J|Effect of honey in preventing gingivitis and dental caries in patients undergoing orthodontic treatment(AL-Dany A. Atwa, etc.)

この論文の研究は、歯の矯正治療を受けている人の虫歯のなりやすさについて砂糖とハチミツを実際にヒトの歯垢に投与して検証したようです。

ハニウィキちゃん
難しくてよくわかんない!ヽ(`Д´)ノ

そんなハニウィキちゃんのためにグラフも引用したのですよ(; ^ω^) 見覚えありません?

ハニウィキちゃん
…?ないと思う。

そうですか(笑)ではこの記事の前半で紹介した、宮崎総合歯科さんの虫歯のメカニズムの図と並べてみましょう(=゚ω゚)ノ

宮崎総合歯科_虫歯のメカニズム図出典:宮崎総合歯科(こくぼ歯科)|虫歯のメカニズム

Effect of honey in preventing gingivitis and dental caries in patients undergoing orthodontic treatment_Figure1時間経過にともなう歯垢の平均pH値の推移(出典元はこちら
赤線:ハチミツ、黄色:砂糖、灰色:ソルビトール

ハニウィキちゃん
あ…思い出した(; ^ω^)

でしょう?しっかりしてくださいよ?

何が言いたいかというと、ハチミツは口の中の酸性がそれほど進行しないんです

つまり歯が溶ける時間が短い(もしくは溶け始める前に通常状態へ戻る)ということ。

しかし、どの酸性ライン(pH)で歯が溶け始めるかは個人差があるそうなので、この2つの図を見比べて「ハチミツは歯が溶けない(虫歯にならない)」とは言い切れません

なので、前項の虫歯菌に作用する糖の種類と合わせて考えると、

ハチミツは虫歯になるリスクがあるが、個人差があり、歯が強い(歯が溶けるpH値が低い)人は虫歯にならないと言えなくもない

というのが正確なところでしょうね。

ハニウィキちゃん
出たよ。個人差があります発言…

いやいや、これはしょうがないですよ(; ^ω^)

砂糖並みの虫歯リスクがあるわけではないですが、絶対にならないとも言い切れません!

今回は虫歯のメカニズムを知った上で、

ハチミツは虫歯になりにくい

というくらいの結論で勘弁してやってくださいm(_ _)m

ただどのみち、

頻繁な間食を避けて、食後や寝る前は歯磨きして口内を清潔に保ちましょう

というのは揺るがない真実だと思いますよ(*´ω`*)

ハニウィキちゃん
まぁ歯垢がたまり過ぎてたら意味がなさそうよね((((;´・ω・`)))

あともう一つ、『口内炎』について。

口内炎を早く治したいからハチミツを患部に塗って寝たい!という人も多いと思います。

この場合はハチミツを塗って寝ていいと思います。

毎晩ハチミツを口に残したままにするのは虫歯リスクがあると思いますが、口内炎は放っておいても1週間かそこらで治るものです。(逆に治らない場合はベーチェット病という全身疾患の可能性があるので、2週間以上治らない場合は病院へ行くことをオススメします。)

一晩か二晩ハチミツを塗って寝たくらいでは、虫歯にそれほど大きな影響はないと思われます

ちなみに抗菌作用(殺菌力)が強いとされるハチミツ(マヌカハニー)で口内炎がどのくらい早く治るのか実験してみたレポートもあるので、よかったらご参考ください。口の中の写真とかあるので、抵抗がある方はご注意くださいね(汗)

【やってみた】口内炎にハチミツ(マヌカハニー)を塗って効果を検証!経過観察の写真付き。

2018.11.23

結論だけ書くと、いつもなら1週間くらいかかる口内炎が3日くらいで治りました!

 

ということで今回の記事はここまで。

モヤモヤされている方もいらっしゃるかもしれませんが、「砂糖よりは虫歯になりにくそうだ」ということだけご認識いただければ幸いです。

ハニウィキちゃん
最後まで読んでくれて、ありがとう!

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