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ハーブティーや肉・魚料理の風味付けとしてよく使われるタイムですが、このタイムの花からも実は良質なハチミツが採れます。
タイムハチミツ(タイムハニー)は日本ではあまり見かけませんが、ヨーロッパでは「ハチミツの王者」と言われるくらい芳醇でしっかりした味わいのハチミツです。
今回はそんなタイムハチミツのオススメ品とその美味しい食べ方、選ぶときのポイント、さらには保存方法についても簡単にご紹介していきます!
1歳未満の赤ちゃんにはハチミツを与えないでください。
天然のハチミツは、産地やその年の気温・天候などで味や見た目に多少の違いが出ますので、あらかじめご留意ください。
もくじ
タイムハチミツ(タイムハニー)とは
そもそもタイムってどんなハーブ?

タイムは古代エジプト時代から活用されてきたハーブの一種です。
ハーブの中でもとくに抗菌作用・殺菌効果が高く、エジプトではミイラの防腐剤代わりに使用されていたほか、古代ギリシャや中世ヨーロッパではペストが流行したときにタイムの枝を焚いたり風呂に入れたりして感染予防をしていたそうです。
現代でもタイムは風邪やインフルエンザなどの感染症予防や、痰を取り除く効果、気管支炎や喘息の症状緩和が期待できるとされ、最近の研究では糖尿病予防の可能性も示唆※1されてます。
強い殺菌力や清涼感のある香りから、うがい薬や石鹸の香料としても活用されていますね。

タイムハチミツの特徴

さてそんなハーブとして古くから活用されてきたタイムですが、この花からはかなり芳醇で清涼感のあるハチミツが採れます。
『ハチミツのブルーチーズ』と呼ばれることも。
「胡椒のようなピリッと感」「ナツメヤシやトロピカルフルーツのような芳香」と例えられることもあります。
もともとハーブ系のハチミツはハーブらしい香りが強いものが多いですが、タイムはその中でも特に香りが強いことで有名ですので、瓶のフタを開けた瞬間に広がる香りにきっと驚くことでしょう!
産地は主にスペインやイタリア、ギリシャなどの地中海沿岸ですが、ニュージーランドも上質なタイムハチミツの産地として有名です。
しっかりとした甘みとピリッとした刺激もあり、風味の強いチーズやヨーグルトに合わせたり、クセのある肉や魚の料理に使ったりと「風味を楽しんだり、食材の臭みを消す使い方」がオススメです!

タイムハチミツの選び方

あまり店頭ではお目にかかれないタイムハチミツですが、選ぶときのチェックポイントを簡単にご紹介します。
できれば専門店で味見 or ネットの口コミを参考にする
タイムハチミツは非常に風味が強いハチミツです。
そのためタイム特有の風味がニガテだという人がいるので、なるべく事前に味見をして気に入った上で購入した方が良いです。
身近に味見できるような専門店がない場合は、ネットの口コミを参考にしましょう!
迷ったらギリシャ産
主に地中海地域で生産が盛んで歴史もあるタイムハチミツですが、その中でもとくにギリシャ産が上質とされています。
ギリシャはあまり雨が降らず、そのためタイムの花の蜜にも水分が少なくなり、結果として濃密で芳醇なハチミツになるそうです。
古代ローマ時代からギリシャ産タイムハチミツは群を抜いており、『世界一美味しいハチミツ』と世界から評価されています!
あまり安すぎるものに手を出さない
これはどのハチミツにも言えることなのですが、安価なハチミツには砂糖や水飴などを加えたり、加熱処理で栄養成分や風味が損なわれているものが多々あります。
いわゆる「偽物のハチミツ」というやつですね…
できればメーカーのホームページなどで産地や生産者の情報開示がしっかりできているお店で買いましょう!

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オススメのタイムハチミツ
L’ABEILLE(ラベイユ)のタイムハチミツ
味・甘み・香り・余韻の全てが力強い ギリシャ産タイムハチミツ | |
---|---|
125g: 2,500円ほど 250g: 4,500円ほど | |
◉ 信頼できるハチミツ専門店の「世界一美味しいハチミツ」
L’ABEILLE(ラベイユ)さんは日本でも指折りの規模を誇るハチミツ専門店で、「信頼できるお店」として定評があります。
全国主要都市の百貨店に出店もしていて、その場で色んな種類のハチミツを試食させてくれます。
(L’ABEILLEさんの店舗情報はこちら)
L’ABEILLEさんのタイムハチミツは、味・甘み・香り・余韻のすべてが力強く、バランスが整っていて、タイムの持つ清涼感も感じられるそうです。

Attiki(アッティキ)のタイムハチミツ
あらゆるハチミツの中でもっとも濃密 ギリシャ産タイムハチミツ | |
---|---|
250g: 2,500円ほど 500g: 4,500円ほど | |
◉ ギリシャ政府認可のお墨付きハチミツ
ギリシャで天然ハチミツを販売するにはギリシャ政府の厳しい品質基準に合格しなければなりません。
このハチミツはその基準を満たしているということで信頼性が高いです。
このハチミツにはタイム主体にローズマリーなどのハチミツも少量入っているそうなので、厳密には「百花蜜」になります。
Attikiさん曰く、
『世界のどこのどんなハチミツよりも濃密な味と香りをもっている』
とのこと。すごい自信作なのが伺えます!

J.Friend and Coのタイムハチミツ
ピリッとしたハーブの香り ニュージーランド産タイムハチミツ | |
---|---|
160g: 1,500円ほど | |
◉ ピュア&シンプルがモットー
J.Friend and Coさんは、世界中で偽物のハチミツが出回っていることに心を痛めて、「職人的な養蜂家の尊厳を取り戻す」という理念のもと設立されたブランドです。
農薬を使用したり熱を加えないのはもちろん、抗生物質も使用せず、ニュージーランドで有機認証を得た正真正銘のオーガニックハニーを生産しています。
そんな強い理念をもったJ.Friend and Coさんが作るタイムハチミツは、キャラメル色をしていてしっかりとした味と香りをもっています。
ギリシャでは人気グルメ誌からの受賞歴もあるほどだそうです!

タイムハチミツの美味しい食べ方
タイムハチミツはその強い風味を活かして、味の濃いチーズやヨーグルト、フルーツ、紅茶とに合わせて食べるのがオススメです。
ヨーロッパでは上の画像のように、ちょっとグリルしたカマンベールにタイムハチミツをかけて、クラッカー(またはカンパーニュ)に乗せて食べるのが人気だそう。
ヨーグルトにかける場合はぜひギリシャヨーグルトで試してみてください。
風味が倍増して高級スイーツのような味わいになります!
また、肉料理や魚料理の下ごしらえなどに使うと臭みが取れて柔らかくなるという効果もあります。 ニュージーランドではラム肉のツヤ出しにもタイムハチミツがよく使用されるそうです。

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タイムハチミツで期待される効果効能

それでは以下にタイムハチミツで期待できる効果効能をご紹介します。
- 強壮作用※2
- 整腸作用※2
- 抗酸化作用※2・アンチエイジング
- 咳止め※2・痰の解消
- リラックス効果
ハーブとしてのタイムがもともと強い殺菌効果を持っていることから、タイムのハチミツもそれを反映した効果が期待できるようです。
タイムにはフラボノイドなどの抗酸化成分が多種含まれているほか、「チモール」という殺菌力の強い成分も含まれています。※3

タイムハチミツの保存方法

基本的には、「直射日光の当たらない常温のところ」で保存すればOKですが、長く美味しさを維持させるために『開封後はフタをしっかり閉める』ということに気をつけてください。
ハチミツは吸湿性(水分を吸収する性質)が強いです。
フタがちゃんと閉まっていないと、そこから空気中の水分が侵入してしまい、せっかくのハチミツの風味が損なわれたり変質したりする可能性があります。
ちょっと面倒ですが、フタや瓶の口についたハチミツはキッチンペーパーなどで拭き取って、しっかり閉めておきましょう!
また、タイムハチミツは比較的ブドウ糖が多いハチミツです。
ブドウ糖は15℃以下付近から白く固まる(結晶化する)ので、タイムハチミツの冷蔵庫での保存はあまりオススメしません。(とはいえ、結晶化しても食感がジャリジャリと固くなるだけで品質的には何ら問題ないので、気にならなければ冷蔵庫での保存はOKです)
結晶化してしまって元の状態に戻したい場合は、40℃くらいのぬるま湯で湯煎しましょう。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
日本ではあまり見かけないですが、タイムハチミツは欧米では非常にポピュラーなハチミツです。
ハーブとしてのタイムとハチミツのいいところ取りなタイムハチミツは、香り高く味が濃厚でハーブらしい風味が魅力です。
少し高価なハチミツでもあるので、ホットケーキなどにたっぷりかけて使うというよりは、おしゃれなチーズやヨーグルトにちょっとかけて風味をじっくり楽しむのが良さそうですね。
ハーブ特有のリラックス効果も期待できるので、ほっと一息つきたい時にぜひオススメです!

参考文献・参考サイト
※1:日本食品科学工学会誌|43巻(1996)2号|市販香辛料のα-アミラーゼ活性およびα-グルコシダーゼ活性に及ぼす影響
※2:毎日が幸せになるはちみつ生活|木村幸子(著)|主婦の友社
※3:Wikipedia|タイム(植物)
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