断崖の恵み「クリフハニー」、その壮絶なハニーハントの風景をご紹介!

クリフハニーの収穫風景

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今回は「クリフハニー(Cliff Honey)」と言われるハチミツのお話です。

クリフ(Cliff)という名の通り、断崖絶壁に作るミツバチたちの巣からハチミツを採取しています。なんと、紀元前1万1000年も前から続いていると言われる伝統的な採蜜でもあるそうです。

ハニウィキちゃん
なんだかとってもキケンな予感がするね…

そうなんです!私は初めてその採蜜風景の写真を見たとき、かなり衝撃でした!!

 

場所は、ネパール@ヒマラヤ山脈

ヒマラヤ山脈

舞台となるのは、ネパールのアンナプルナ連峰。地図で調べるとわかりますが、がっつりヒマラヤ山脈の中です!

アンアプルナ連峰から東へ200〜300kmほどには世界最高峰のエベレスト山もあります。

ここで地元の人たちがクリフハニーなるハチミツを採って生活をしています。

きのこ?いいえミツバチの巣です

クリフハニー写真出典:Hiking in Nepal|Honey hunting trek

上の写真がクリフハニーが採れるミツバチの巣です。

ハニウィキちゃん
ぱっと見は、サルノコシカケみたいだね!

上の写真にはミツバチたちの姿がありませんが、本来であれば↓こんな感じです。

クリフハニーの収穫風景採蜜の様子 画像出典:EcoSnippets|The Hallucinogenic Honey Of Giant Himalayan Bees…

ハニウィキちゃん
うわぁ。本当に断崖絶壁だね!

そこに縄ロープでハシゴを作って採りに行っているわけです。すごいですよね!

この地には「グルン族」と呼ばれる人たちが生活をしていて、貴重な食糧としてハチミツを採取しているそうです。その地へ取材に行った写真家のAndrew Neweyさんがクリフハニーに関する貴重な写真をたくさん公開してくれていたり、The North Faceがドキュメントを作っていたりしてくれているので、興味があればどうぞ!

Andrew Neweyさんの写真(HONEY HUNTERS OF NEPAL

The North FaceのYoutube(9分24秒)

かなり壮絶な光景が多数収められています!

グルン族の人たちは、このハチミツを採りに行く前に必ず儀式を執り行なうのがしきたりだそうです。

ハチミツ狩りの前に、ハニーハンターたちは崖の神様の怒りを鎮めるための儀式を執り行わなければならない。いけにえのヒツジや花、果物や米を捧げ、ハチミツ狩りの安全を祈願する。

引用:ハフポスト日本語版|ヒマラヤのはちみつ、すごい採り方(画像)

ハニウィキちゃん
うん、これは儀式をしないとバチが当たると思う!

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巣の主はヒマラヤオオミツバチ

ヒマラヤオオミツバチヒマラヤオオミツバチ 画像出典:Wikipedia|Apis dorsata laboriosa

クリフハニーと呼ばれるハチミツを作っているのが、このヒマラヤオオミツバチです。なんと体長が3センチくらいあるそうです!

私たちが普段見慣れているミツバチがだいたい1センチちょっとですから、かなり大きいハチですね!

ハニウィキちゃん
スズメバチと同じくらいの大きさだね…

体が大きいので針も大きく、巣に近づく者はもちろん攻撃してきます。どのくらいすごいかと言うと…

取材チームは、ヒマラヤオオミツバチ対策を甘く見ていたと認めざるを得なかった。というのも、米国製のハチ防護スーツは何の役にも立たなかったからだ。ヒマラヤオオミツバチは、米国にいるハチの2倍もの大きさで、その針は防護服を軽々と突き抜けて刺してくる

引用:ナショジオ 旅・風景|ヒマラヤの断崖に幻覚蜂蜜 採るのも撮るのも命懸け

普通の防護服なんて役に立たないレベルだそうです。

そんなハチが大量にいて、しかも断崖絶壁、、、本当に命懸けなのがわかりますね。

ハニウィキちゃん
現地の人は防護服もなく採蜜してるからすごいよね!

ヒマラヤオオミツバチはヒマラヤ山脈付近にしか生息しない、世界でも珍しいミツバチの一種で、そのハチミツには強い薬効成分があるそうです。ナショナルジオグラフィックの情報によると、幻覚作用もあるんだとか…

おわりに

今回はちょっと(?)変わったハチミツの世界をご紹介しました。

最後にこのハチミツについて、ハフポスト日本語版に気になる文章があったので、それをここでも紹介させていただきたいと思います。

ネパールで行われているハチミツ狩りについては、かねてから知っていました。しかし、古代からの伝統であるハチミツ狩りが数々の脅威にさらされていると耳にし、ネパール中央部カスキ郡の山の頂上に位置する人里離れた村に2週間滞在したのです。

その間、3日間にわたる秋のハチミツ狩りが行われたのですが、気候変動やミツバチ生息数の減少の影響で、通常より6週間も遅くなりました。ヒマラヤオオミツバチは、高山植物の受粉に欠かせない存在でありながら、その数は激減しています。その結果、周辺の生態系は危機に直面し、地域全体の食料供給の基盤が脅かされているのです。

写真や動画の光景があまりに壮絶で、私たちの日常風景とかけ離れているので別世界のように感じてしまいますが、こうした所でも影響が出てきているとのことです。

環境問題に国境はない』という言葉を思い出させる状況ですね…

ハニウィキちゃん
今回のお話はここまで。
最後まで読んでくれて、ありがとう!

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