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先日ちょっと気になるニュースを見ました。
『ミツバチは人間と同じように仕事にストレスを感じている』
というものです。
以前、下記の記事でミツバチの生態をご紹介しましたが、確かにミツバチって生まれてから死んでしまうまでずっと働き通しですもんね…
オスはごくつぶしですケドも!
今回はミツバチ(働きバチ=全員メス)はどんな時にストレスを感じているのか?についてご紹介しようと思います。
ミツバチ(働きバチ)の仕事おさらい
まずは働きバチがどんな仕事をやっているか、簡単におさらいしましょう。
- 生後3日目〜:巣の中の掃除と女王蜂へのローヤルゼリー供給
- 生後10日目〜:ミツロウ(蜜蝋)を出して巣の建築、子守、外勤のミツバチから蜜を受け取って巣に貯蔵など
- 生後3週目〜:外で花の蜜をひたすら集める
- 生後1ヶ月位:寿命を迎える…
改めてみるとかなり働き者な一生です。
本当に頭が下がります。

ミツバチのストレスとは?
さてそんなストイックに生きるミツバチですが、どうやってストレスを検証したのでしょう?
これはこちらのサイト(英語ページ)の情報を参考にさせていただきました。
簡単にいうと、、、
『花の蜜を別物に入れ替えることで、長時間労働していたミツバチがどう反応するか』
ということで調べたらしいです。
蜜を集めるために一生懸命通いつめていた花をすり替えちゃった。ということですね。
ミツバチはよほどの理由がない限り、一度集めだした蜜の種類(=花の種類)を途中で変えることはありません。

たとえ同じ場所の花でも種類が違うと敏感な嗅覚で察知するそうです。
なので花をすり替えてしまうと、、、

と言って(?)、元々集めていた花の蜜を探し求めるようになります。
違うと認識して、たどる花の匂いを元々のものに切り替えるんですね!
ですが長時間労働をしていたミツバチだけは

みたいな感じ(?)で、違うと認識するのに時間がかかる上に匂いをたどる能力も低くなっているそうです。
こういった認識能力の低下は、動き回った末の肉体的疲れではなく、精神的な緊張(=ストレス)が続いたことが原因だとか。
哺乳類ではストレスを感じる動物は多いですが、昆虫では珍しいです。
情報によるとミツバチがストレスを感じる要因として
- 捕食者の危険
- 天候の悪さ
- 巣の中の仲間が多すぎる
- 経験の少なさ(=若いミツバチほどストレスを感じる)
などがあるそうですよ。

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さいごに
いかがでしょうか?
ちょっと前にアメリカで『蜂群崩壊症候群』という、働きバチだけが大量に死滅(失踪?)する現象が問題になりました。
日本でも『いないいない病』という造語が生まれるほど話題になりましたね。
結局主な原因は特定の農薬である、みたいな説が有力視されていますが、このミツバチのストレスも蜂群崩壊症候群の原因を解明する因子として注目されています。
生まれてすぐに巣の中で働き始め、残された寿命が残り1週間ほどからは外勤でひたすら蜜を集めるミツバチたち。
ひょっとするとミツバチにも「喜怒哀楽」があるのかもしれませんね。

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