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『ローズマリー』と聞くと何を思い浮かべますか?
そうですね。香料や臭み消しの用途で使われるのが一般的です。
他には医療目的で使われることもあるでしょうか。
でもハーブであるローズマリーにも花は咲きますし、その花からミツバチは上品なハチミツを作ってくれるんです!

いえいえ、意外とそうでもないんですよ。
今回は「ローズマリーのハチミツ」についてご紹介していきますので、ハーブ好きな方もそうでない方もぜひ参考にしてみてください。

1歳未満の赤ちゃんにはハチミツを与えないでください。
天然のハチミツは、産地やその年の気温・天候などで味や見た目に多少の違いが出ますので、あらかじめご留意ください。
もくじ
ローズマリーハチミツの特徴

蜜源になる植物の特徴
ローズマリーは地中海沿岸が原産でシソ科の常緑性低木です。
ちなみに和名では「迷迭香(マンネンロウ)」といいます。
葉は肉や魚のくさみを消す消臭効果が有名ですが、抗菌作用や抗酸化作用があり※1、鮮度を長持ちさせる効果もあったりします。
17世紀ヨーロッパのペスト大流行のときには、ローズマリーをお酢で浸した薬で感染予防をするなど、薬としても利用されてきており、現在では高い抗ウイルス活性、抗酸化活性が認められています。※1
近年は精油アロマや消臭スプレーの成分としてもよく使われますね。

おや、そうですか?
ローズマリーの香りに抵抗を感じるとしたら、もしかすると産地の相性かもしれません。
ローズマリーは産地によって香りが大きく違ってきます。
産地で有名なのはスペインとチュニジアですが、チュニジア産の方が「カンファー」という成分が少なくて薬っぽさやクセがあまりないそうです。

残念ながら国内で手に入るローズマリーのハチミツは「スペイン産」がほとんどなので比較ができませんでした…
ただ、ローズマリのハチミツはあまり好みが分かれるモノではないので、ハチミツに関しては産地にこだわる必要はないかもしれません。
味や香りの特徴

一般的にローズマリーハチミツの香りは『やや酸味のある清涼感のある香り』と表現されることが多いです。
後味にハーブっぽい余韻を少し感じます。
味は『ほっとする上品な甘さ』とか『クセのないさっぱりした味』と言われていて、ローズマリーの葉の独特さを知っている人は必ず「意外だ!」と感じるようです。
ちょっと乱暴な表現をすると、
『アカシアハチミツのようなクセのない万能ハチミツに、ハーブの風味をちょい足しした感じ』
でしょうか。
逆に言うと、ローズマリーの独特な風味を期待している人には物足りなく感じてしまうかもしれませんね…
そんなローズマリーハチミツは、紅茶やミルクに混ぜたりお菓子の風味付けにおすすめです。
上品な甘さだけでなく、清涼感のある香りがほんのりプラスされます。
もちろんお肉やお魚の臭み消しや柔らかくする用途にもおすすめ!

ローズマリーハチミツで期待できる効果・効能

次にローズマリーハチミツで期待できる効果・効能についてご紹介します。
ローズマリーハチミツで期待できる効果
- 整腸作用※2
- ヘアケア※2
あと人によっては、ハーブの清涼感で得られるリラックス効果とかもあるかもしれませんね。
ヘアケアというのは、シャンプーにローズマリーハチミツを少し混ぜるだけで、毛穴の汚れが落ちやすくなり髪の育成に良いという効果と、コンディショナーにもハチミツを混ぜると指通りサラサラになるというもの。
市販のシャンプーやコンディショナー400〜500mlに大さじ1杯のローズマリーハチミツを加えるだけでOKです。
しばらく置いておくと中で分離するかもしれないので、使うときに良く混ぜるようにするのがポイント。
ローズマリーには、もともと育毛効果が期待できる※1とあるので、薄毛にも効果が期待できるかもしれません。確証はありませんが…(汗)

ローズマリーハチミツに合う食材・意外な使い方

ローズマリーハチミツは、上品な甘さと清涼感のある香りを活かした使い方がおすすめです。
ローズマリーのハチミツは結晶化(白っぽくガチガチに固まる現象)が起きにくくサラサラしているので、冷たい飲み物にも比較的混ぜやすいです。
ほんの少しハーブの爽やかな香りを足したい飲み物にとても良く合います。
クッキーやマドレーヌなどのお菓子の砂糖代わりに使ったり、完成品にちょっとつけるのもアリ!
肉や魚の臭み消しや柔らかくするのに利用する場合は、下ごしらえの段階でほんの少し表面に塗っておきましょう。ツヤも出るので見た目にも◎

さて、ここまでは「よく言われている使い方」なのですが、今回はちょっと変わったローズマリーハチミツの活用方法をご紹介します。
◎オーガニック虫除けスプレーの作り方
材料:
- 精製水・・・・・・・・・100ml
- エタノール・・・・・・・10ml
- ローズマリーハチミツ・・5g(小さじ1くらい)
- ローズマリーオイル・・・10滴
- スプレー容器(100均とかで売ってます)
作り方:
- スプレー容器にエタノール、ハチミツ、オイルを入れてよく混ぜる
- 精製水を入れてさらに混ぜる
- 完成!
注意点:
- 1歳未満の赤ちゃんに対しては使用しない
- 使用前にはよく振る
- 冷蔵庫で保管して2週間くらいで使い切る
ローズマリーのハチミツとオイルが虫除けの効果を発揮するのです!
衣服に吹きかけてもいいですし、網戸に吹きかけてもOK。(ハチミツは少量なのでベタベタしませんし、虫が寄ってきたりもしません)
市販の虫除けスプレーの化学薬品にちょっと抵抗がある、という方は試してみてもいいかもしれません。

おすすめのローズマリーハチミツ

最後に、おすすめのローズマリーハチミツご紹介します。
国内で手に入るローズマリーハチミツのほとんどはスペイン産ですが、同じスペインでも地域によって風味がけっこう違いますので、どれも同じというワケではないんです。
ちなみに、ここでご紹介するのは全て非加熱の『純粋ハチミツ(生ハチミツ)』です。加熱処理をしていたり他の甘味料を混ぜたりするなどして風味や栄養素が損なわれていそうなものは除外してあります。
価格やパッケージデザインは業者側の都合により変更になる場合があります。
また純粋ハチミツは生産量が限られているものも多くあり、蜜源の開花時期(旬の季節)を過ぎるとその年は販売終了になることも考えられますので、売り切れや季節終売の場合はご容赦ください。
西澤養蜂場 スペイン産 ローズマリーのはちみつ
110g: 900円ほど 300g: 1,200円ほど 1kg: 3,600円ほど | |
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◉ ハーブ通好みのハチミツ
国内で長い歴史を持つ西澤養蜂場さんが厳選して輸入するローズマリーハチミツです。
市販のローズマリーハチミツの中では比較的クセが強く、ハーブの風味が効いたハチミツになっています。
ホットドリンク(特に紅茶がおすすめ)に入れると、ハーブの香りが一層際立つ逸品です!
西澤養蜂場さんにはこのようなギフトセットもあります。 いろんな種類のヨーロッパ産ハチミツがセットになっているので、オシャレにいろんな風味を楽しみめますね! |
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山田養蜂場 スペイン産 ローズマリー蜂蜜
300g: 1,500円ほど 1kg: 4,000円ほど | |
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◉ 最大手養蜂場が厳選するスペイン産ハチミツ
上品な甘みが自慢のローズマリーハチミツです。
こちらはほとんどクセがなく誰にでも受け入れられる風味ですね!
紅茶やコーヒー、サラダのドレッシングに少し混ぜてのがおすすめだそうですよ!

杉養蜂園 スペイン産 ローズマリー蜜
300g: 1,500円ほど 500g: 3,500円ほど | |
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◉ ミツバチの仕事を邪魔しない完熟ハチミツ
完熟ハチミツという言葉はあまり聞きなれないかもしれませんが、簡単に言うと「ミツバチが「もうこれで完璧!」と思ってハチミツ製造作業を完了させたもの」です。
純粋ハチミツの中でも、じっくり辛抱強く待たないといけないのであまり数は多くありません。
そんな完熟ローズマリーハチミツのお味は、豊かなハーブの香りとほっこりとした心地よい甘みに若干の酸味を感じ、軽い清涼感の残る穏やかな味わいです。
紅茶もいいですが、バターたっぷりのトーストにとてもよく合うそうです!

明治屋 スペイン産 ローズマリー蜂蜜
120g: 700円ほど | |
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◉ ハーブの風味とクセのなさが絶妙なバランス
やわらかい香りとバランスのとれた酸味と甘みが特徴のローズマリーハチミツです。
ハーブ風味の存在感がありつつクセがないので、幅広い人にウケがいいようですね。
紅茶やミルクだけでなく、トーストや料理など何にでも合うのも使い勝手が◎

アピディス フランス産 ローズマリーハチミツ
30g: 1,500円ほど 125g: 2,000円ほど 1kg: 6,000円ほど | |
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◉ フランスでは最高級品の1つとされるハチミツ
こちらはちょっと珍しいフランス産のローズマリーハチミツです。スペイン産と比べても見た目が白っぽくてかなり違いますね。
摘みたてのハーブを思わせる爽やかな香りが特徴で、ホットティーとの相性が特に良いそうです。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?
アロマなどでローズマリーの独特さを知っている方には意外かもしれないですが、ローズマリーのハチミツにはクセが少ないものが多いです。
香りもほのかにハーブの存在感を感じる程度がほとんどですね。

そうですね。
そういう意味では『使い方次第で風味の強弱がつけやすいハチミツ』かもしれません。
こってり系のハチミツが好きな人には少し物足りないかもしれませんが、アカシアハチミツのような「あっさり刺激の少ないハチミツ」が好きな人はぜひ試してみてください。
興味本位で試して意外とハマった人も多いのが、このローズマリーのハチミツです!

参考文献・参考サイト
※1:Wikipedia|ローズマリー
※2:毎日が幸せになるはちみつ生活|木村幸子(著)|主婦の友
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