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2018年12月30日、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)が発効されました。
今後様々な輸入品の関税がゼロに、または引き下げられます。

そうなんです。そこでふと思いました。
『ハチミツって今後安くなるの?』
と。ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、日本で流通するハチミツは海外産が多いです。(農林水産省のデータによると、国内生産は年3,000トン、輸入量は38,000トンとのこと)
とくに近年、健康に良いと言われるマヌカハニーは、ほぼニュージーランド産です。
そこで今回は、
- どんなハチミツが安くなりそうか?
- 安くなるとしたら、いつ頃からどのくらいか?
について情報をまとめましたので、それらについてご紹介しようと思います。

目次
現在(2019年1月時点)のハチミツの関税

農林水産省によると、2019年1月時点では天然ハチミツへの関税が25.5%かかっています。

はい、これはハッキリと法律で定義されています。
景品表示法/公正競争規約
天然はちみつおよび人造はちみつを区別する要件は、果糖およびブドウ糖含有量が60%以上であることです。
引用:日本貿易振興機構(ジェトロ)|はちみつの輸入手続き:日本
法律上は「天然」と「人造」に分類されているんですね。
ちなみに人造は、ハチミツに何か(水飴とかコーンスターチとか)が混ぜられているもので、50%または1kgあたり25円のうちいずれか高い方の税率がかけられています。

そうですね。人造はちみつは主に業務用(製菓や化粧品の原料)などに使われることが多いみたいです。
ハチミツのパッケージに、「天然」・「純粋」・「生」・「raw」・「pure」とかの文言があったら、それらは『天然ハチミツ』になります。
では次にその税率(関税)がどのくらい下がるのか見てみましょう。

今回TPPに中国は参加してないので、そこは安くならないです。。。
TPP発効後のハチミツの関税

結論から言うと、
「天然ハチミツは8年後(2025年4月1日)に関税が撤廃される」
「人造ハチミツは11年後(2028年4月1日)に関税が撤廃される」
とのことです。(農林水産省|TPP交渉 農林水分野の大筋合意の概要より)

内閣官房TPP政府対策本部 付属書2ーD(譲許表)のデータから作成
(人造ハチミツ(青いグラフ)の方は、棒グラフと線グラフのどちらか税金が高くなる方が商品に適用されます。)
天然も人造も関税が無くなるんですね!
もう少し具体的な商品をいくつか例にあげて、どのくらい価格が変わっていくのか見てみましょう!

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どんなハチミツがどれだけ安くなる?

それでは、どんなハチミツが今後安くなりそうなのか?についてです。
前述したとおり、TPPで関税が撤廃されるのは、TPP参加国で生産されたものだけです。
また普段私たちがお店で目にするハチミツのほとんどは「天然ハチミツ」に分類されるものなので、天然ハチミツの商品を例に価格推移をみていきましよう。
以下の価格推移は、「関税以外の価格が変化しない」ことを前提に予測を立てています。国内の消費税や原価の上昇などでこの通りの価格推移はしない可能性もあるので、参考程度にご覧ください。
カナダのクローバーハチミツ価格推移予測
カナダは上質なクローバーハチミツの生産が盛んですね。四つ葉のクローバーのあのクローバーの花から採れるハチミツです。
ここではカナダを代表するクローバーハチミツの価格推移をみていきましょう。
現在は1kgあたり3,000円ほどが主流のようなので、ここからどのくらい価格が下がるのでしょうか。

2025年4月1日で関税が撤廃されると、3,000円だったハチミツは2,390円まで下がる見通です。
セールとかなら2,000円を切る場合もありそうですね。だいぶお得感が増しています。
クローバーのハチミツは癖がなく、ハチミツ特有の刺激的な甘さが少ないマイルドさが特徴です。ホワイトクローバーと呼ばれるものはさらに「ミルキーで濃厚」なものが多いです。オススメのハチミツの一つ!

ニュージーランドのマヌカハニー価格推移予測
ニュージーランドもクローバーハチミツの生産が多いですが、特筆すべきはマヌカハニーだと思います。
ここではデパートや通販で最も取り扱いが多い「マヌカヘルス社のMGO400+(内容量:250g)」の価格推移をみてみましょう。大手通販モールでの平均価格はおよそ6,000円ほどのようなので、ここから推移させてみます。

もともと6,000円だったマヌカハニーなら、2025年4月1日で関税が撤廃になると、4,781円まで価格が低くなる見込みですね!
ただし、マヌカハニーは過去数年、価格上昇の傾向があります。
これは、マヌカハニーは他の種類のハチミツと比べても強い抗菌作用があることが研究によりわかり、「健康に良いハチミツ」として世界的に需要が増しているためです。
そのため関税撤廃の価格下落分が相殺されてしまうことも考えられますね。。。

まとめ
ではここまでの情報をまとめましょう。
- TPP発効前の天然ハチミツの税率は25.5%
- TTP発効前の人造ハチミツの税率は50%または1kgあたり25円のうちいずれか高い方
- 天然ハチミツは、2026年4月で最終的にゼロになる。
- 人造ハチミツは、2028年4月で最終的にゼロになる。
- 対象となるのはTPP参加国で生産された天然ハチミツのみ。
- カナダ産やニュージーランド産のハチミツは安くなる、ハズ。
- 国内で大勢を占める中国産には関係のないハナシ。
身近にある海外産ハチミツすべてが安くなるワケではありませんが、商品によっては数千円規模で価格が下がるかもしれません。
また今後TPP参加国が増えれば、割安で手に入るハチミツの種類が増えますね。
これまでアカシアやレンゲといった、日本でポピュラーな種類のハチミツしか食べたことがなかった人には、ちょっとお試しするいいキッカケになるのではないでしょうか?

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マヌカハニーが安くなることを期待しています。段階的に税率が変わるそうですが、いつ頃どのくらい安くなるのか、例を挙げてくれると分かり安です。たとえば、、、、
MG400/200gの瓶が現在△△円のものが、x年後には○○円くらい、#年後には□□円くらい、と。
為替の変動があるので正確な価格は出せないでしょうが、概数を出して説明してもらった方がわかりやすいです。
Citan Domblyさま
コメントありがとうございます!
確かにちょっと不親切でしたね、、、申し訳ございません。
年ごとの価格推移を改めて計算してグラフ化させていただきました。
貴重なご意見ありがとうございます!